家が喰われた!?症状別診断
お風呂場の建具や玄関のドア枠、軒の垂木など・・突然や知らず知らずの内に被害は現れます。もちろん、殆どの方は、「何による原因なんだ!」と、驚き、不安になることでしょう。我々がお伺いして調査すれば、殆どの場合は良い解決方法を見出せるのですが、それまでの間や、遠方でお伺いできない方にとって、このページが少しでも不安を取り除く材料になればと考えて作成しました。
シロアリによる被害

  
@表面を残して加害する     A奥から羽蟻が出てきました   B蟻土を取ったら白蟻が歩いてました
  
C土と粘膜で道を作ります    D筋状に加害します        E玄関の建具。ボコっといってます
【症状による診断】
光がキライなので、表面をぎりぎりまで残します。年輪に沿って食害することが多く、筋状に被害が発生することが多し。蟻土と呼ばれる粘膜と土で固めた道を作ることもあり、土がボコッと飛び出てる場合も有ります(ただ、腐朽とわかりにくい場合も有り)。被害箇所からすでに移動してる事も多く、被害箇所に必ずシロアリがいるとは限りません。押すと、バリバリッと、奥まで指が入る事が多い(復元出来なくなるので注意)。
@発生場所・・・土の中から来るので、床や玄関・風呂場の建具などの室内が多い
A被害程度・・・シロアリの種類にもよりますが、被害が大きいと、耐震強度にまで影響する場合有り

キクイムシによる被害

  
@ブツブツ穴を開けます      A薬を入れたら出てきました
【症状による診断】
1〜2mm程度の小さな穴を開け、その中に卵を産み付けます。よって、ぶつぶつ小さな穴がいくつも開いていて、木粉が飛び出ていたら要注意です。駆除はもちろん可能ですが、難防除になることも。
@発生箇所・・・成虫なら飛来して移動するので、壁や天井など、どこにでも発生。
A被害程度・・・家の根幹を揺るがすほどの被害は出ないが、多くの穴を開けるので、見た目が悪くなる

クマバチ(ハナバチ)による被害

  
@親指程の穴を開けます     A穴の中に潜むクマバチ     Bクマバチ。本当は温厚です
【症状による診断】
垂木などに親指程の穴を穿孔し、その中に卵を産み付けます。成虫は大きくて怖いですが、実際は温厚で、素手で捕まえたりしない限りは刺してくることはあまりありません。駆除可能
@発生箇所・・・玄関の門や軒下の垂木、外柱等の外部に発生
A被害程度・・・穴はそれほど深く開けないので、根幹を揺るがすほどではない。見た目は悪くなる。数が増えると特に目立ち、また、難防除となる。※ちなみに、クマバチはハチの中で最強であるというのは迷信です(ただ、オオスズメバチをクマバチと言う地域は除きます)。

軟腐朽菌による被害

  
@水漏れも腐朽の原因      A風呂場付近は要注意
【症状による診断】
いわゆる「腐れ」です。軟腐朽菌とは、腐らせた箇所に穴を開けてしまうから厄介なのですね。脱衣所の柱に穴が開くと、シロアリと間違えて電話を頂くこと多し。ただ、軟腐朽菌が発生する箇所はシロアリが出やすいとも言えます。なぜなら、軟腐朽菌は1)20℃〜30℃ 2)湿度50%〜150% で発生しているからです。つまり、この条件を当てはめると、風呂上りの湯水で、風呂場の柱が軟腐朽菌によって穴が開きやすいですね。あと、水漏れ(風呂目地パッキンの劣化による隙間や雨漏れ)によって発生しやすいです。
@発生箇所・・・湿度が高い箇所、水漏れやよく水で濡れる箇所
A被害程度・・・柱や土台に穴を空けるので、強度は下がる。大工さんの修理が必要ですが、原因を除去しないとまた腐る。